■富士吉田ルート■
２０１１年５月２１日






とうとう滑走果す。
（写真は知らない人）

朝、８時前に５合目Ｐよりスタート。高度順応無しだが毎週体を使っているので大丈夫だろう。
登山道部分は靴をどうするか迷うが、スキー用のまま行く。軽量化優先。


７合目（なのかな？）から雪渓に取り付くが、他の連中は板をかついで夏道を登っている。
シール登行の方が楽だと思うので吉田大沢に入るが、敬遠されている訳はすぐわかった。
落石が多い。
一度など人間の頭ほどの岩石が結構なスピードですっ飛んで行った。
足元を確かめながら、常に頭上を警戒しないといけない。



８合目付近になると斜度もさらに増すので、滑落して落っこちてしまうのではないかと不安になる。
（ところが転んでも意外と大丈夫なのだ。後述）
シールでも斜登行ばかりで効率悪いので、このあたりで夏道に入りスキーをかつぐ。
しばらくのち、吉田ルートの東側斜面が少しなだらかなので、もう一度シール登行で火口壁に至る。
２時過ぎになってしまったが、日差しはまだ雪面に当っている。




相変わらず悪魔城みたいな測候所跡。
シュプールに惹かれるが…ここはまたいつか。


先に降りるスキーヤーを見ながらさんざん登っているのでフラストレーションたまりまくり。
シールを外して斜面に立つと開放感は抜群。
まずは登った斜面で足慣らしして、早々に吉田大沢側に周る。


下から見て急斜面だった吉田大沢は、上から見るとそんなに急に見えない。
今までに見た事の無い大きさの斜面なので遠近感が麻痺している。
雪は適度に緩んでおり、雨溝などの凹凸も無い。


連れが「あそこまで」と先に降りていくが、点になってしまった。遠近感がおかしい。
後に続く。大回りが気持ちいいが・・・いつのまにかオーバースピード。
やっぱり急斜面だなあ！　ブーツが負け気味だ・・・など考えていたら、足の入れ替えが遅れて板を踏んでしまい、前転。
そのまま少し滑落したが、ザラメなので問題なく止った。
以後は安全運転で石ころを避けながらユルユルと流したので、板の裏も目だった傷などは無かった。



転んだあたりから見上げる。


写真を撮ったりする時間を含めても、１０００Ｍ降りるのに１０分もかからなかったのではなかろうか？
スキーはすばらしい登山道具だ。

地形に詳しければもう少し下部まで滑れたらしいが、後の課題。

高度障害については、３０００Ｍあたりからずっと軽いフラフラ感はあったが、それ以上の悪化は無かった。
環境は、寒いんだか暑いんだかよくわかんない感じだったが、天候に恵まれた一日。日差しは強烈。



●今回の道具
　ＴＲＡＢ　フリーランド
　スカルパＴ３にＴ２のサーモインナーに替えて軽量化。

　サーモインナーは蒸れるのでキリでブスブスとベンチレーションの穴を開けた。効いたようだ。
　砂利道歩きでブーツの裏はガリガリ。

　６本爪アイゼンを持って行ったが、未使用。
　軽量化、装備の最適化も後の課題。






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