■富士山■
２０１２年５月２７日






須走口から、つまり矢印のあたりを登ってみました。

去年吉田口から登ってみて、落石が怖いとかスキーかつぐのが面倒とかいろいろ思ったので、
今年は須走口に行ってみました。上から見ると楽そうに見えたのです。


朝もワリと遅めに出発。雪が緩んで欲しいので登り始めは8時過ぎ。
登山口のお店で“しいたけ茶”をごちそうになる。帰りにお金を落として行かなくちゃな。


板をザックに装着して1時間ほど登山道を行くと雪渓になる。
アプローチシューズをデポ。GPSにポイントを記録。

そこからはシールとクランポンで登る。
思った通り、板を脱いだりする急な箇所は無かったが、ずーっとつぼ足で登っている人もたまにいた。








シャクシャクとした雪を踏みしめて行くが、今日はなんだか息苦しい。
寝不足か、年齢的なものか？
２０歩くらい歩いては休むのでなかなか上に進まない。

富士山は登りながら頂上が見える山。
あそこまでがんばろう、という目標が見えるので、行ってしまおうと思うのだが、
吉田口側に巻き気味に登ると風が強くなり、ガスが出てきた。

日差しが弱まって風が吹きつけるので、だんだんと雪が硬くなっていくのがわかる。
山頂から山スキーが何人か降りるとこっちに雪のカケラがカリカリと落ちてくる。

あんまり楽しい滑降は期待できそうにないので３４００ｍあたりで下山とした。

こうゆう斜面で下り仕度をするのはちょっとイヤなので、
落ち着ける凸凹した地形が無いか？探すと、なにやら構造物のようなものが見えた。
祠とか鳥居とか看板とかかな？






近寄ってみたらスキーだった。

誰かデポしてるのかなと思ったけど、片方しか無いし、サビサビだ。
流しちゃったんだな。



スキーは履いたまま、シールをはがしてクランポンを外す。
どっちを先の方がいいのか？よくわからない。
クランポンの留め具が凍りついて外れにくいのでちょっと焦る。

山回りのターンで登れるくらいの斜度、雪質だったけれども、
いざ降りてみるとちょっと危なっかしい。
カリカリカリ・・・・ズシャー！・・・カリカリ！
融けた雪と凍った雪が交互に来る。

それでもちょっと高度を落とすといい感じの平滑なシャーベットで気持ちよい。

さらに下部まで来ると、スキーを履いていてもズボズボ潜るくされ雪だ。
まったく練習になる。





須走は吉田口ほど落石も多く無いようで、雪面もきれいだった。
斜度もシール登りに適していると思う。
下の方の雪渓で遊ぶだけでも面白そう。

というわけで気に入りました。





戻