２００７年４月７〜８日
０７年から、位ヶ原山荘が３月に営業を始めた。
この機会に、夏しか行った事の無い乗鞍雪渓に行ってみた。
この時期の乗鞍は、道路が除雪されていないため、スキー場中腹からのハイクアップとなる。
雪は沢山あるのだが、スキー場は営業を終了しているので閑散としている。
そんな中を黙々とシール登高する。
スキー場を横切る形で道路の除雪が進んでいる。
数回、スキーを脱いで、雪の壁の切り立った道路を横断しなくてはならないのが面倒だ。
スキー場を過ぎると、林間ツアーコースの登りとなる。
ツアーコースについては割愛する。
そのまま数時間歩くと森林限界を超え、広大な斜面となる。
その日のうちに大雪渓目指す人も居るようだが、位ヶ原に泊まるとヨユウが出来てよい。
位ヶ原山荘はバスの通る道路に面しているハズだが、この時期は陸の孤島になっていた。
目印の道路は完全に埋まって斜面と同化しているので、雪が降ってしまうとどこに山荘があるのかわかりづらい。
交通が無いので荷揚げも人力でやっているそうだ。そんな話を聞くと恐縮してしまうが、夕食、朝食をありがたく頂いた。
夕食は鹿肉。なかなか美味しい。
スキー場のリフトが動いている時期には客が居たそうだが、スキー場営業終了後はガラガラになっていた。
単独が一名と、乗鞍雪渓サイトの管理人さんが居るだけだ。
あまり混むのも閉口だが、もう少しお客さんが居てもいいと思うので、さりげなく宣伝しておく。
４月でもとにかく冷える。
マメ炭こたつと石油ストーブが嬉しい。
ゼータクだ。
翌朝、ゆっくり準備して出発。ゼータクだ。
バスでなく、直登すると、上の方まで意外と距離は無いな、というのが実感。
雪渓上部の「肩の小屋」を目指す。
シールのみで行けたが、テレマーク用アイゼンが早く発明されて欲しい。
遠く目を向けると穂高方面が望める。ちょっと癒される。
この写真の中に何人の人が居るのだろう？ と思うと変な感じだ。
あっちに登っている人も居るんだろうなあ。
いい感じの斜面を登っていると、肩の小屋じゃなくて、宇宙線観測所の裏に出る。
稜線では風がまともに当たりさらに寒い。
本格登山の人は尊敬する。
まだ時間もあるので、一回下って再度肩の小屋に行くこととする。
前夜１０センチほど降ったが、昼前になるともうクラストし始めている。
テレマークではちょっと難しい。山スキーうらやましい。
登り返して着いた小屋。
ここで蕎麦をすするのが好きなのだが、今は当然閉まってます。ここも強風でコチコチ。
氷点下、風をよけながら食事とする。
満足したところで下山とする。昼を過ぎると雲も湧いてきた。
苦手な雪質でヘタクソでも、スキーでの下りは早いものだ。
さっきまでこんな景色やあんな景色だったのに、あっと言う間に俗世間。